肩甲骨はがし

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肩甲骨はがしとは?
本来は大きく分けると人体を覆っている皮膚、全身でつながり筋肉を包むようになっている筋膜、そして多くが骨に付着し動作の際に伸展、収縮を行い、人体で作られる熱の約80%を担っているといわれている筋肉の三層は別々に動いています。
デスクワークなどで長時間、同一姿勢でお仕事をされる方々昨今のコロナ禍でリモートワークが増えた方も多いのではないでしょうか。
本来別々に動いていた皮膚、筋膜、筋肉はこのような状況が長く続くと段々と癒着していき別々の動きが出来なくなっていきます。
肩甲骨はがしはこれらの状態が起こった肩甲骨まわりの筋肉に対してアプローチを加えるため主に肩周りのお体の不調に対して特化した治療となります。 -
肩甲骨まわりが固くなる原因とリスク
前述しましたがデスクワークやリモートワークなど長時間の同一姿勢を伴う状況が原因として挙げられます。この文章を書いている私自身も同一姿勢での業務を強いられているため書き終える頃には皆さん同様肩や頭が重い、痛いなどの症状が現れていることでしょう。
話が少し逸れてしまったため話を戻しますが、そのような業務を行う方々の多くが無自覚に身体が前屈みになりいわゆる猫背のような姿勢をとってしまっていることにお気づきでしょうか?
そのような姿勢をとっている方は内方肩や巻き肩と言われる肩が丸まった状態になります。
さて、この場合どこに負担がかるでしょうか?考えてみましょう、、
お分かりになっている方も多いと思いますが肩周りの筋肉ですね、さらに言えば肺を圧迫するかたちとなります -
肩甲骨はがしをするメリットとは?
長時間の前屈みの姿勢をすることによって肩や首周りの筋肉は凝り固まってしまい筋中を走行している血管も圧迫してしまい血流が悪くなってしまいます。
肩甲骨はがしを行うことで筋肉をほぐし血流の改善が見込まれ肩こりの軽減が考えられます。
また、肩甲骨は普段あまり動かすことはありませんが高い所のものを取るときなど腕を90°を超えてあげる際には肩甲骨が外側に開いていくことによって挙げられるようになります。
と言うことは肩甲骨はがしをやることによって肩の動作の可動域を広げることができるのです。
さらに肩甲骨周りには褐色脂肪細胞という脂肪の燃焼に関わっている細胞があります。
この細胞はミトコンドリアを多く含んでいるので褐色をしています、このミトコンドリアが持つ熱産生タンパク質によって余分なエネルギーは熱となり放出されます。
肩甲骨はがしを行うことによってこの細胞を刺激することが出来ます
自分でできる肩甲骨はがし
ここでいくつか自分で出来る肩甲骨はがしを紹介させていただきます。
まず1つ目、右手は右肩に、左手は左肩に置き肘を肩の高さまで上げます。そして円を描くように肩を回します。これを前後10回やってみてください、ポイントとしては大きく円を描くように意識して行うと肩甲骨が動いている感覚がわかりやすいのではないかと思います。
2つ目、まずフェイスタオルを用意しましょう。両手でタオルの端を持ち上にあげます、そして頭の後ろを通過するように下げていきます。これも10回やってみてください。ポイントとしては下げるときに胸を張るように意識するとより肩甲骨が動いているのがわかると思います。
3つ目はテニスボールを使ったストレッチを紹介します。
仰向けに寝た状態で左右どちらかの肩甲骨の内側にテニスボールを置きます。
そして両腕をまっすぐ天井に向けて上げて下げる、これを左右10回ずつやってみてください。
当院の肩甲骨はがしとは?
当院では肩甲骨はがしに限らずですが、まず手技療法を用いてお身体の症状が出ている部位の筋肉にアプローチをした後肩甲骨はがしでより深くアプローチしていきます。
急に肩甲骨はがしを行っては逆に痛めてしまう恐れもあるので細心の注意を払い施術しておりますのでご安心ください。
誤解を招かないようお伝えすると肩甲骨はがしと言ってはいますが実際に肩甲骨がはがれることはありません。
肩甲骨を覆うように筋肉が付着しているため筋疲労などで硬くなってしまい動き辛くなった肩甲骨を周りの筋肉をほぐしてあげることによって動きやすくなり剥がれたと感じるのでそういう名前になったのだと思われます。
当院に通われている患者様でも特に肩こりの強い方に人気の治療となっておりますのでぜひ一度受けてみて下さい。